2 仕様
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2.1 モジュールの内部構成本モジュールは、小さなプリント基板に高周波回路部品を配置したSoM RFモジュールとして提供しています。このモジュールの金属保護板の内部は、制御用省電力マイクロプロセッサ、RF SoCチップ、32MHzクリスタル発信器、RFスイッチ、フィルター回路、および、電源安定化部品などによって構成されており、設計者、および、利用者によって、適正な使用をされる範囲においては、電波法などの遵守などを含め安全に使用できる設計になっています。
本品の改造、または、本モジュールの形を変更して仕様するなど当社の指定しない方法での電波放射は、電波法に抵触する可能性が高い行為であるため行わないでください。
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2.2 定格定格
パラメータ | 動作定格 | 詳細 | |
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最小 | 最大 | ||
VCC 給電電圧(V) | 1.7 | 3.7 | |
VCC消費電流(mA) | 67mA | 13dBm送信時 ※1 (モジュール出力最大22dBm時 120±10mA) | |
ブロッキング電力※2(dBm) | - | 10 | 短距離使用の場合の焼損可能性は低い |
動作温度範囲(℃) | -40 | +85 | 産業・工業グレード設計 |
動作湿度範囲(Rh%) | 10 | 90 | |
保管時温度範囲(℃) | -40 | 125 | 結露しないこと |
※1 日本国内での使用においては、13dBmに制限されます。本モジュールの潜在的な設定上の性能発揮時は、約130mAに達しますが、日本国内で使用する場合は、この設定で使用することはできません。(ここでは、本モジュールの定格値として記載しています)
絶対定格
パラメータ | 絶対定格 | 詳細 | |
---|---|---|---|
最小 | 最大 | ||
VCC 給電電圧(V) | -0.3 | 3.7 | 3.7Vを超える電圧を印加すると、モジュールは恒久的な損傷を受ける可能性があります。 |
その他 I/O端子電圧(V) | -0.3 | 3.7 |
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2.3 動作パラメータパラメータ | 性能値 | 詳細 | ||
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最小 | 標準 | 最大 | ||
動作電圧(V) | 1.7 | 3.3 | 3.7 | |
ロジックレベル(V) | ※2 | 3.3 | - | 5V TTLを接続した場合、焼損の可能性があります |
※2 VCCが3.3V以下の場合、各ロジックレベルの取り扱いにはレベルシフト回路の実装を推奨します。
パラメータ | 性能値 | 詳細 | |||
---|---|---|---|---|---|
最小 | 標準 | 最大 | |||
動作温度範囲 (℃) | -40 | - | 85 | 産業・工業グレード設計 | |
中心周波数(MHz) | 920.6 | - | 928.0 | 日本国内ISMバンド | |
消費 電流 | 送信時(mA) | 67 | 瞬間消費電流@13dBm | ||
受信待機時(mA) | 9.1 | パケット受信時も同じ | |||
Sleep時(μA) | 2.5 | ||||
最大送信電力(dBm) | - | 13 | - | ||
受信感度(dBm) | - | -140 | - | ||
最大パケット長 | 222 byte | ペイロードの最大サイズは使用する帯域幅および拡散率の組によって異なります。 | |||
変調方式 | LoRa | 次世代LoRaモジュール技術 | |||
インタフェース | UART | TTL Level / ATコマンド | |||
RF出力インピーダンス | 50Ω | ||||
パッケージ | DFN-24端面スルーホール SMT実装タイプ | ||||
コネクタピッチ | 1.27mm | 端面スルーホール(スタンプホール) | |||
サイズ | 14mm × 20mm × 2.8mm | ||||
重量 | 1.2g | ||||
アンテナ端子 | IPEX / エッジスルーホール | インピーダンス50Ω | |||
準拠無線装置規格 | ARIB STD-T108 |
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2.4 電圧レンジと電力送信パフォーマンス本モジュールは、幅広い給電電圧に対応していますが、最適な電圧(設定最大出力13dBmで出力できる下限)より低い領域では、僅かに無線電力が低下します。表 1および、図 1にその関係を示します。(当社測定結果による)
表 1 給電電圧とRF出力の関係 [A660-900T22]
パラメータ | RF出力性能 | 詳細 | ||
---|---|---|---|---|
最小 | 最適出力 (下限) | 最大 | ||
給電電圧(V) | 1.7 | 3.3 | 3.7 | |
最大出力(dBm) | 12.6 | 12.7 | 12.7 | 13dBm設定時 |
図 1 給電電圧とRF出力電力 [A660-900T22]
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2.5 ロジックレベルロジックレベル等の各特性は、モジュール内部のコントローラーICと、内部の電源回路によって決定されるものです。以下の各特性データは、本モジュールに組み込まれているインタフェースICのロジックレベル、および、電気的特性です。モジュールへの実装の影響等を別途含む可能性があります。
ロジックレベル 出力特性: VCC給電時
記号 | 説明 | 最小 | 最大 | |
---|---|---|---|---|
VOH | High level output voltage Source Current | 0.9 | V | |
VOL | Low level output voltage Sink Current | 0.1 | V |
ロジックレベル 入力特性: VCC給電時
記号 | 説明 | 最小 | 最大 | |
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VIH | Positive-going input threshold voltage | 0.8 | V | |
VIL | Negative-going input threshold voltage | 0.2 | V |
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2.6 準拠規格一般社団法人電波産業会(ARIB)ARIB STD-T108
「920MHz帯テレメータ用、テレコントロール用及びデータ伝送用無線設備」