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11 ATコマンドリファレンス【その他】

モジュールを電気的にリセットするために使用するコマンドなど、アプリケーションの実行などにおいて、予期しない状態に陥った場合など使用することで処理を簡潔に行うことができます。

11.1 AT+CGMR / Common Global Modem Revision#

AT+CGMRコマンドは、通信モジュールのリビジョン識別情報(ファームウェアのバージョン番号)を取得します。

  • コマンド詳説
    このコマンドは読み取り専用であり、ユーザーがソフトウェアバージョン情報を変更したり設定したりすることはできません。コマンドが正常に実行された場合、文字列形式でソフトウェアバージョン情報が返されます。
    成功した場合、「+」から始まるコマンド文字列に「=」が続き、ソフトウェアバージョン情報文字列が返されます。さらに改行コードの後に「OK」という応答が続きます。
    一方、コマンドの間違いや、コマンドの実行中にエラーが発生した場合、単に「ERROR」という応答が返されます。これは何らかの理由でバージョン情報を取得できなかった場合に発生する可能性があります。
    このバージョン番号の取得によって、対応機能の切り分けなどをアプリケーションで認識して変更することが可能です。

  • 文法

読み取りコマンド

AT+CGMR?

パラメータ

このコマンドにパラメータはありません。

レスポンス

・肯定レスポンス

+CGMR=<revision>  OK

revision>:モジュールのリビジョン識別情報を示す文字列

・否定レスポンス

ERROR
  • コマンド例

リビジョン識別情報を要求するコマンド例です。

Query commandAT+CGMR?
Response+CGMR=v1.0
OK

この例では、モジュールが”v1.0”というファームウェアのバージョン番号を返しています。

11.2 AT+CGMI / Common Global Modem Information#

AT+CGMIコマンドは、モジュールの製造元識別情報を取得します。

  • コマンド詳説

このコマンドは読み取り専用であり、ユーザーが製造元識別情報を変更したり設定したりすることはできません。コマンドが正常に実行された場合、文字列形式で製造元識別情報が返されます。
成功した場合、「+」から始まるコマンド文字列に「=」が続き、製造元識別情報文字列が返されます。さらに改行コードの後に「OK」という応答が続きます。
一方、コマンドの実行中にエラーが発生した場合、単に「ERROR」という応答が返されます。これは何らかの理由で製造元識別情報を取得できなかった場合に発生する可能性があります。

  • 文法

読み取りコマンド

AT+CGMI?

パラメータ

このコマンドにはパラメータはありません。

レスポンス

・肯定レスポンス

+CGMI=<manufacturer>  OK

manufacturer>: モジュールの製造元を示す文字列

・否定レスポンス

ERROR
  • コマンド例

製造元情報を要求するコマンド例です。

Query commandAT+CGMI?
Response+CGMI=CLEALINK
OK

この例では、モジュールが”CLEALINK”という製造元情報を返しています。

11.3 AT+CGMM / Common Global Modem Model#

AT+CGMMコマンドは、モジュールのモデル識別情報を取得します。

  • コマンド詳説

このコマンドは読み取り専用であり、ユーザーがモデル識別情報を変更したり設定したりすることはできません。コマンドが正常に実行された場合、文字列形式でモデル識別情報が返されます。
成功した場合、「+」から始まるコマンド文字列に「=」が続き、モデル識別情報文字列が返されます。さらに改行コードの後に「OK」という応答が続きます。
一方、コマンドの実行中にエラーが発生した場合、単に「ERROR」という応答が返されます。これは何らかの理由でモデル識別情報を取得できなかった場合に発生する可能性があります。

  • 文法

読み取りコマンド

AT+CGMM?

パラメータ

このコマンドにはパラメータはありません。

レスポンス

・肯定レスポンス

+CGMM=<model>  OK

model>:モジュールのモデル識別情報を示す文字列

・否定レスポンス

ERROR
  • コマンド例

モデル情報を要求するコマンド例です。

Query commandAT+CGMM?
Response+CGMM=A660-900T22
OK

この例では、モジュールが”A660-900T22”というモデル識別情報を返しています。

11.4 AT+IREBOOT / Reboot the Module#

AT+IREBOOTコマンドは、LoRaWANデバイスを再起動するために使用します。このコマンドは、デバイスをソフトウェア的にリセットし、新しい状態で動作を開始させるために使用されます。

  • コマンド詳説
    このコマンドでは、デバイスの再起動を実行することができます。書き込みコマンドが正常に実行された場合、「OK」という応答が返されます。一方、コマンドの実行中にエラーが発生した場合、「ERROR」という応答が返されます。エラーの原因としては、無効なパラメータ値の指定が考えられます。

  • 文法

書き込みコマンド

AT+IREBOOT=<mode>

パラメータ

mode>:デバイスの再起動を実行する際に以下の選択ができます。
0:Reboot the module immediately
1:Wait until the transmission attempts done before rebooting.

レスポンス

・肯定レスポンス

書き込みコマンドレスポンス

OK

・否定レスポンス
サポートされない値を設定したときのエラーとして以下のエラー応答が返ってきます。

ERROR
  • コマンド例

・ デバイス再起動を実行するコマンド例です。

Set commandAT+IREBOOT=0
ResponseOK

この例では、デバイスの即時再起動を実行しています。