3 ピンアサイン
E220-900T22S(JP)のモジュール外形サイズは、26mm×16mm、厚み3.15mmの端面スルーホール加工を施した、22ピンのDFNモジュールです(図 8)。同一のランドパターンにおいて、リフロー、手はんだ、いずれでも対応できます。
図 8 モジュール外形
Pin1〜3、および、Pin20〜22を含む側(RF側)は、アナログRF回路を搭載した領域となっており、Pin4、および、Pin19と間隔が空いています。プリント基板に最適に実装するためには、この間隔が空いた部分で、デジタルGNDと、RFグランドを分離することを推奨します。また、このRF側には、高周波発生源を含む部品実装や、基板のGNDインピーダンスに影響を与える素子の配置は控えることが好ましく、RFグランドとデジタルGND間の影響は少なくなるようにGNDパターンをレイアウトされることを推奨します。また、GNDはモジュールの安定動作のため、モジュールのすべてのGND端子を接続して使用してください。
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3.1 ピンアウト [E220-900T22S(JP)]No. | ピン名称 | 方向 | 機能説明 |
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1 | AGND | GND | RFグランド |
2 | AGND | GND | RFグランド |
3 | AGND | GND | RFグランド |
4 | GND | GND | グランド |
5 | M0 | IN | M1ピンと併せて4種の動作モードを決定します。(モジュール内部でweak pull-upされています) |
6 | M1 | IN | M0ピンと併せて4種の動作モードを決定します。(モジュール内部でweak pull-upされています) |
7 | RXD | IN | UART入力、外部デバイス(MCU、PC)のTXD出力ピンに接続します。(TTL、通常は3.3Vですが、信号レベルは給電端子、電圧によって変動します) |
8 | TXD | OUT | UART出力、外部デバイス(MCU、PC)RXD入力ピンに接続します。(TTL、通常は3.3Vですが、信号レベルは給電端子、電圧によって変動します) |
9 | AUX | Out | モジュールの動作状態を示すために使用されます。 MCUをウェイクアップするとき、および、モジュールへの電源投入時のセルフチェック初期化中にLow (アイドル状態はHigh)を出力します。(使用しない場合は、Floatingのままにすることができます。通常は3.3Vですが、信号レベルは給電端子、電圧によって変動します 使用する場合は、信号レベルの安定化のため、AUXピンの近くに、AUXピンとGND間に100nF(104)程度のキャパシタ配置することを推奨します。 |
10 | VCC | PS | 電源供給端子として3.1〜5.5V DCを供給します。 通常は、この端子を利用して給電を行ってください。 VDD端子から給電する場合は、この端子は開放してください。 |
11 | GND | GND | グランド |
12 | SWDIO | IN/OUT | ファームウェア更新用SWDIOピン |
13 | SWGND | GND | グランド(ファームウェア書き込み時にGNDとして利用) |
14 | SWCLK | IN | ファームウェア更新用SWCLKピン |
15 | VDD | OUT/PS | (Output)内部3.3V LDO出力ピン(モジュールの内部消費電流と合わせて最大300mAまで) (PS)VDD低電圧給電ピン 2.1〜3.6Vを給電します。ただしPS(給電)ポートとして利用する場合は、VCC端子には給電はしてはいけません。 |
16 | NC | - | Empty Pin |
17 | NC | - | Empty Pin |
18 | NC | - | Empty Pin |
19 | GND | GND | グランド |
20 | AGND | GND | RFグランド |
21 | ANT | RF | アンテナ接続端子 |
22 | AGND | GND | RFグランド |
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3.2 回路設計や基板実装時のピンアサインの注意各ピンの取り扱いや制限について、以下注意事項を遵守してください。
GND、AGNDともに、すべてプリント基板、電源のGNDに接続してください。SWGNDは、GNDへ接続するか、開放のどちらでもかまいませんが、開放した場合は、ファームウェア更新時の書き込み機器のGNDをSWGNDに接続することを推奨します。
VDDピンは、VCCからの給電の代わりに低電圧給電を行える電源供給ピンです。直接3.3Vもしくは、それ以下の電圧を給電可能です。VDDから給電を行う場合、給電の安定化のため、VDDピンの近くに100nF(104)のMLCCキャパシタなどを配置し、設計者の責任の下、給電電源においても電流容量、出力インピーダンスに余裕のある電源を使用してください。電流不足、また、それによる電圧降下などによって、UVLO(低電圧ロックアウト)、もしくは、UVLOをオフの状態では直接的な動作不良の原因となります。
VDDピンへのスイッチング電源の出力の給電は推奨しません。スイッチングノイズやリプルの少ないリニア電圧レギュレータや出力インピーダンスに余裕のある電池などを接続することを想定しています。電源リプルなどによって、異常動作の原因となる可能性があるほか、モジュール内の低圧回路に損傷を与える可能性があります。
NCピンは、使用しません。Floating(開放)させてください。
外部の給電制御回路などによってモジュールの電源を断つ場合、M0、M1端子のPull-upに注意してください。レベルシフト回路などを挟んで、モジュールと接続する場合に本モジュールの信号線を経由して電流が流れないようにしてください。(モジュールが破損しない場合でも、モジュール内部の抵抗などを通して消費電流が生じます)
本モジュールは広い電源範囲に対応しています。信号線は3.3Vを上限(基本)として、給電電圧によりそれ以下になる場合があります。各ピンの信号レベルは、給電電圧と3.3Vを超えないようにしてください。