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E220-900T22S(JP) SPRESENSE用LoRa Add-onボードの使用方法

概要

E220-900T22S(JP)モジュールはUARTでの入出力によって、モジュールのパラメータ設定およびLoRaでの送受信を行うことが出来ます。

本チュートリアルは、LoRaモジュールとしてE220-900T22S(JP)を搭載した、SPRESENSE用LoRa Add-onボードを用いたE220-900T22S(JP)モジュールの使用方法についてのチュートリアルガイドになります。

LoRa Add-onボード

サンプルスケッチ実行結果

製品ページ(https://dragon-torch.tech/cat-components/extension-boards/dth-sslr/)で公開していますSPRESENSE用ライブラリを使用したサンプルスケッチの実行結果の説明を行います。
ライブラリをArduinoのlibrariesフォルダに配置して、exampleフォルダ内のサンプルスケッチを動かしてください。

サンプルスケッチlora_configを書き込んだ際の、シリアルモニタへの出力は以下の通りとなります。

program start
switch to configuration mode
# Command Request
0xc0 0x00 0x08 0x00 0x00 0x70 0x21 0x00 0xc3 0x00 0x00
# Command Response
0xc1 0x00 0x08 0x00 0x00 0x70 0x21 0x00 0xc3 0x00 0x00
init ok

こちらのサンプルスケッチではE220-900T22S(JP)モジュールへのパラメータ設定を行っており、
LoRaモジュールのデータシートの「7.1. コマンドフォーマット」に記載の書式に従ってコマンドを送り、モジュールからのレスポンスを表示しております。


サンプルスケッチlora_sendの実行例は以下の通りです。
送信データはシリアルモニタから「hello」と入力しています。

program start
switch to configuration mode
# Command Request
0xc0 0x00 0x08 0x00 0x00 0x70 0x21 0x00 0xc3 0x00 0x00
# Command Response
0xc1 0x00 0x08 0x00 0x00 0x70 0x21 0x00 0xc3 0x00 0x00
init ok
switch to normal mode
000000hello
send succeeded.

こちらのサンプルスケッチではE220-900T22S(JP)モジュールの送信方法として固定送信モードを設定しています。
固定送信モードでは、パケットの最初の3バイトを「送信先アドレスの上位バイト+送信先アドレスの下位バイト+周波数チャンネル」として認識し、無線伝送のターゲットとして使用します。Payloadは4バイト目からになります。
ですので、Payload部分としては197バイト送ることができます。

「000000hello」の「000000」は「送信先アドレスの上位バイト+送信先アドレスの下位バイト+周波数チャンネル」を表示しています。すなわち、送信先アドレス:0x0000、周波数チャンネル:0へ向けて送信しています。
「hello」はシリアルモニタから入力したPayload部分を表示しています。


サンプルスケッチlora_recvの実行例は以下の通りです。
受信したデータおよび16進ダンプ、RSSIを表示します。

program start
switch to configuration mode
# Command Request
0xc0 0x00 0x08 0x00 0x00 0x70 0x21 0x00 0xc3 0x00 0x00
# Command Response
0xc1 0x00 0x08 0x00 0x00 0x70 0x21 0x00 0xc3 0x00 0x00
init ok
switch to normal mode
recv data:
hello
hex dump:
68 65 6c 6c 6f
RSSI: -74 dBm
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