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9 コンフィグレーション

本モジュールの挙動は、すべて設定レジスタを操作することで行います。

9.1 設定レジスタ#

設定レジスタを表 8から表 12に示します。これらのレジスタは1バイト単位でアクセスすることが可能で、各バイトには、レジスタアドレス(address)が付与されており、それを指定して内容を書き換えます。レジスタのバイト毎に、Read/Write、もしくは、ReadもしくはWriteのいずれかが可能であり、また、揮発(volatile)、不揮発(non-volatile)の属性を持ちます。不揮発(non-volatile)属性のレジスタは、1度レジスタ値を書き込むと、給電を断った後も、内容を保持しますが、揮発(volatile) 属性のレジスタは、給電を断つとその内容は初期値や、規定値にリセットされます。第10章で後述する書き込みコマンドによってレジスタ値を書き換えた場合、書き込みコマンドのレスポンスとしてレジスタ値が返ってくるため、その値から正しい値が書き込まれ保持されていることを検査することが可能です。

表 8  E220-900T22S 設定レジスタマップ 0x00, 0x01, 0x02

AddressRead/ Write詳細注釈
00 H:
ADDH
Read/Write
non-volatile
デバイスアドレス上位バイト (default 0)デバイスアドレスは符号なし16bit値です。
01 H:
ADDL
Read / Write
non-volatile
デバイスアドレス下位バイト (default 0)
02 H:
REG0
Read / Write
non-volatile
765UART Serial Port Rate(bps)Config/DeepSleepモード(mode 3)においては、この設定に依らず常に9600bpsとなります。
000UART Serial Port Rate 1,200
001UART Serial Port Rate 2,400
010UART Serial Port Rate 4,800
011UART Serial Port Rate 9,600 (default)
100UART Serial Port Rate 19,200
101UART Serial Port Rate 38,400
110UART Serial Port Rate 57,600
111UART Serial Port Rate 115,200
43210Air Data Rate (bps)SFBW (kHz)
0000015,6255125
001009,3756125
010005,4697125
011003,1258125
10000(default)1,7589125
0000131,2505250
0010118,7506250
0100110,9387250
011016,2508250
100013,5169250
101011,95310250
0001062,5005500
0011037,5006500
0101021,8757500
0111012,5008500
100107,0319500
101103,90610500
110102,14811500

表 9  E220-900T22S 設定レジスタマップ 0x03

AddressRead/ Write詳細注釈
03 H:
REG1
Read / Write
non-volatile
76ペイロード長1つのパケットの最大ペイロード(ユーザが任意のバイト列を載せられる領域の)サイズと定義。固定送信モードの場合、宛先情報の3byte分が最大ペイロード長が短くなります。
00200 byte (default)
01128 byte
1064 byte
1132 byte
5RSSI 環境ノイズの有効化有効にすると通常送受信モード(mode 0)またはWOR送信モード(mode 1)にて、いつでもコマンドで現在の環境ノイズと前回のデータ受信時RSSIの応答を取得できます。
0無効 (default)
1有効
432Reserved0で固定のこと
10送信出力
00Not available
0113dBm (default)
107dBm
110dBm

表 10  E220-900T22S 設定レジスタマップ 0x04

AddressRead/ Write詳細注釈
04 H:
REG2
Read / Write
non-volatile
周波数チャンネルの指定:
BW125kHzでは920.6~928.0MHz (200kHz間隔38波 CH:0~37)
BW250kHzでは920.7~927.9MHz (200kHz間隔37波 CH:0~36)
BW500kHzでは920.8~926.8MHz (200kHz間隔31波 CH:0~30)

表 11  E220-900T22S 設定レジスタマップ 0x05

AddressRead/ Write詳細注釈
05 H:
REG3
Read / Write
non-volatile
7RSSIバイトの有効化有効時、受信データを出力した後、続いてRSSIバイトを出力します。
RSSIバイトのdBm換算は次式です。
dBm = RSSIバイト-256
0無効 (default)
1有効
6送信方法
0トランスペアレント送信モード(default)
1通常(Fixed-block)送信モード
54Reserved0で固定のこと
3低電圧動作の有効/無効切り替えフラグ
0Enable (default)
1Disable
210WOR サイクル
000500ms
0011,000ms
0101,500ms
0112,000ms(default)
1002,500ms
1013,000ms

表 12  E220-900T22S 設定レジスタマップ 0x06, 0x07, 0x08

AddressRead/ Write詳細注釈
06 H:
CRYPT_H
Write
non-volatile
Key High Byte / 上位バイト(default 00H)
07 H:
CRYPT_L
Write
non-volatile
Key Low Byte / 下位バイト(default 00H)
08 H:
VERSION
Read
non-volatile
バージョン番号 v1.0 (10H)
バージョン番号 v1.2 (12H)
上位4bitでメジャーバージョン、下位4bitでマイナーバージョンを表します。

9.2 周波数チャンネルと帯域幅一覧#

  • 周波数チャンネルが920.6 MHz~923.4MHzの範囲、すなわち表 13、表 14、表 15から
    BW:125kHzでCH:0-14を選択した場合、
    BW:250kHzでCH:0-13を選択した場合、
    およびBW:500kHzでCH:0-12を選択した場合1回の送信ごとの送信休止時間が50msとなるよう制御されます。

  • 周波数チャンネルが923.5 MHz~928.0MHzの範囲、すなわち表 13、表 14、表 15から
    BW:125kHzでCH:15-37を選択した場合、
    BW:250kHzでCH:14-36を選択した場合、
    およびBW:500kHzでCH:13-30を選択した場合

    • 送信時間が400ms制限の規定があるため、レジスタでの設定値によらずサブパケット長が32byteに変更されます。また、プリアンブル送信にかかる時間が制限を超えてしまうため、WORモードは利用しないでください。

    • 1時間あたりの送信時間総和が360秒以下の規定があるため、送信休止時間を送信時間の10倍となるように制御されます。

表 13  BW125kHzの場合の周波数チャンネル一覧

CH番号帯域幅
[kHz]
中心周波数
[MHz]
技適認証 対応
22S
0125920.6
1125920.8
2125921.0
3125921.2
4125921.4
5125921.6
6125921.8
7125922.0
8125922.2
9125922.4
10125922.6
11125922.8
12125923.0
13125923.2
14125923.4
15125923.6
16125923.8
17125924.0
18125924.2
19125924.4
20125924.6
21125924.8
22125925.0
23125925.2
24125925.4
25125925.6
26125925.8
27125926.0
28125926.2
29125926.4
30125926.6
31125926.8
32125927.0
33125927.2
34125927.4
35125927.6
36125927.8
37125928.0

表 14  BW250kHzの場合の周波数チャンネル一覧

CH番号帯域幅
[kHz]
中心周波数
[MHz]
技適認証 対応
22S
0250920.7
1250920.9
2250921.1
3250921.3
4250921.5
5250921.7
6250921.9
7250922.1
8250922.3
9250922.5
10250922.7
11250922.9
12250923.1
13250923.3
14250923.5
15250923.7
16250923.9
17250924.1
18250924.3
19250924.5
20250924.7
21250924.9
22250925.1
23250925.3
24250925.5
25250925.7
26250925.9
27250926.1
28250926.3
29250926.5
30250926.7
31250926.9
32250927.1
33250927.3
34250927.5
35250927.7
36250927.9

※帯域幅が250kHzのため、両サイドの1CHと帯域を共有しています。

表 15  BW500kHzの場合の周波数チャンネル一覧

CH番号帯域幅
[kHz]
中心周波数
[MHz]
技適認証 対応
22S
0500920.8
1500921.0
2500921.2
3500921.4
4500921.6
5500921.8
6500922.0
7500922.2
8500922.4
9500922.6
10500922.8
11500923.0
12500923.2
13500923.4
14500923.6
15500923.8
16500924.0
17500924.2
18500924.4
19500924.6
20500924.8
21500925.0
22500925.2
23500925.4
24500925.6
25500925.8
26500926.0
27500926.2
28500926.4
29500926.6
30500926.8
31500927.0
32500927.2
33500927.4
34500927.6
35500927.8

※帯域幅が500kHzのため、両サイドの2CHと帯域を共有しています。本モジュールのスプリアス特性により、帯域幅500kHzの場合は設定できる周波数チャンネルは926.8MHzまでとなります。