本モジュールのWOR機能の要点
- 送受信ともに、WORモードでの動作が必要です。
- 受信WOR動作は、僅かな8mAのアンプ動作と、5uAの長い待機動作を繰り返します。WOR設定値によってこれらの動作時間比率が変わります。
- WOR送信側は、この受信WORでの動作比率の内、8mAのアンプ稼働時間にかならずWORプリアンブルが受信できるように送信パケットにプリアンブルが追加されます。(結果として、送信時間が長くなります)
※送信側でタイミングを気にする必要はありません。ただし、WORの設定パラメータは送信側・受信側で同じにしないとうまくこの周期がかみ合わなくなるので使用時の設定には注意してください。
(最下図がWOR機能の動作イメージです。)
WORによるトレードオフ
- 受信側と送信側とでの電力ニーズが逆転
通常は、基地局など待受電力の余裕を前提とするケースが多いですが、WOR機能により受信側の待ち受け電力を抑制した使用方法が可能です - 送信側は、送信時にプリアンブル送出分の送信電力が必要で、送信頻度が多いアプリケーションには不向き
⇒ WORで起こして、しばらくの時間を通常動作にするなどのアプリでの工夫をすることは可能 - めったに受信しないエッジセンサーノードの待ち受け電池寿命を延ばしたい場合に最適です。
- WOR送信時プリアンブルが伝搬空間帯域を占有することになるため多量のWOR送信は電波利用効率が下がります。(本モジュールは920MHz電波法規定の範囲で使用できるようになっています)
WORは、送信頻度が低いアプリケーションで、待ち受け側で飛躍的に待機時間を延ばす方法として使用するのが最も効率の高い方法で、また、WORブロードキャストも使用できるので、ばらまきデバイスの(発生頻度が低い)一斉設定変更や、時刻や設定の同期などに有用です。