リファレンス
コンフィギュレーションファイル「e220900t22s_jp_lora_config.ini」のパラメータ詳細
設定項目 | 説明 | デフォルト値(ファイルにて設定) | 設定範囲 |
pr | preset0~9の意味。設定値のデータセットを10種類、プリセット0~9の番号であらかじめ登録しておくことができます。preset 0が preset1~9までのデータセットのベースになりますので、preset1~9は、preset0の設定値から変更したい設定アイテムとその設定値だけを記述してください。あるいは、全設定アイテムを変更することも可能です。 | 0 | 0~9 |
bw | 帯域幅(BandWidth) | 125 | 125khz, 250kHz, 500kHz |
sf | 拡散率(Spreading Factor) | 9 | bw 125kHz の場合5, 6, 7, 8, 9 bw 250kHz の場合<br>5, 6, 7, 8, 9, 10 bw 500kHz の場合5, 6, 7, 8, 9, 10, 11| |
tp | 送信出力電力(transmitting power) | 13 | 13, 7, 0 |
sp | 送信パケット長(subpacket size) 設定範囲の間で可変です。 |
32 | 32~200byte |
si | 送信インターバル(send interval) 設定範囲の間で可変です。 |
5 | 5~30 |
oa | 自ノードのアドレス(own address) 4桁16進数で設定します。 |
0x0000 | 0x0000 ~ 0xffff |
oc | 自ノードの無線チャンネル番号(own channel) 2桁10進数で設定します。 |
00 | bw 125kHzの場合 ch:0~37 bw 250kHzの場合 ch:0~36 bw 500kHzの場合 ch:0~30 |
ta | 相手ノードのアドレス(target address) 4桁16進数で設定します。 この設定値はアクセスポイントとして使用するときに有効です。0xFFFFで、ブロードキャスト送信。その他のアドレスはユニキャストで使用したいときに設定します。 デバイスでは、この設定値は無視されます(アクセスポイントへの返信は、アクセスポイントからのパケットにそのアドレスが組み込まれているため) |
0xffff | 0x0000 ~ 0xffff |
tc | 相手ノードの無線チャンネル番号(target channel) 2桁10進数で設定します。 |
00 | bw 125kHzの場合 ch:0~37 bw 250kHzの場合 ch:0~36 bw 500kHzの場合 ch:0~30 |
en | 暗号化キー(encryption key) 4桁16進数で設定します。 |
0x0000 | 0x0000 ~ 0xffff |
wo | WoR送受信モード(Wake ON Radio) 有効化/無効化を設定します。 |
off | off / on |
wc | WoRサイクル(WoR cycle) | 3000 | 500, 1000, 1500, 2000, 2500, 3000, 3500, 4000msec |
注意事項
BW:125kHzでCH:15~37を選択した場合、BW:250kHzでCH:14~36を選択した場合、およびBW:500kHzでCH:13~30を選択した場合は、送信時間が400msに制限されるため、送信時間が制限を超えないようサブパケット長が32byteに変更されます。
BW:125kHzでCH:15-37を選択した場合、BW:250kHzでCH:14-36を選択した場合、およびBW:500kHzでCH:13-30を選択した場合は、送信時間が400msに制限されるため、WoR送受信モードは利用しないでください。
コンフィギュレーションの設定方法
(1) PCで、「e220900t22s_jp_lora_config.ini」ファイルを編集し、microSDカードのルートディレクトリにコピーしておき、microSDカードを本機に挿入し電源ON後の rd.F? 表示時にSW3を押下することで、本機内のフラッシュメモリに格納されます。
<テキスト形式>
{ # 必須
preset:0# # プリセット 番号
{ # 必須
wor_mode=off # off / on
own_address=0x8000 # 0 or 0x0 ~ 65535 or 0xffff
bw=125 # 125Khz, 250kHz, 500kHz
sf=9 # bw 125kHz の場合 5, 6, 7, 8, 9
# bw 250kHz の場合 5, 6, 7, 8, 9, 10
# bw 500kHz の場合 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11
subpacket_size=32 # 32~200byte
# 以下の場合送信時間400m秒制限により32byteに変更されます
# bw 125kHzで ch:15~37を選択した場合
# bw 250kHzで ch:14~36を選択した場合
# bw 500kHzで ch:13~35を選択した場合
transmitting_power=13 # 13, 12, 7, 0
own_channel=00 # bw 125kHz ch:0~37
# bw 250kHz ch:0~36
# bw 500kHz ch:0~30
wor_cycle=3000 # 500, 1000, 1500, 2000, 2500, 3000, 3500, 4000msec
encryption_key=0x0 # 0 or 0x0 ~ 65535 or 0xffff
target_address=0xffff # 0 or 0x0 ~ 65535 or 0xffff / the device ignore this item
target_channel=00 # own_channel と同様にbw値で設定値上限が変わる
send_interval=7 # 5~
} # 必須
preset:1
{
:
:
}
preset:2
:
:
preset:9 # preset は9まで(10セット)
{
:
:
}
}
(2) microSDカードの準備がない場合、本機の電源投入後、RSSI値の表示に移行したあと、SW1の押下で、7セグメントLEDとSW1, 2, 3を使用して、設定することができます(「 コンフィグレーションの変更」 を参照)。
設定値はPr.0 からPr.9 までの10セットが設定でき、フラッシュメモリにセーブされます。
各プリセットの初期値は以下の値です。
bw=125
sf=9
transmitting_power=13
subpacket_size=32
send_interval=5
own_address=0x0000
own_channel=00
target_address=0xffff
target_channel=00
encryption_key=0x0
wor_mode=off
wor_cycle=3000
(この設定値は、microSDカードをセットし、電源ON後のRSSI値表示になった後、BOOTスイッチ押下で、microSDカードのルートディレクトリに ”e220900t22s_jp_lora_config_arranged.ini”というファイルで書き込まれます。)
ログファイルの内容
<geojsonに合せた形式>
{
"type": "FeatureCollection",
"comment": {
"name": "E220-900T22S(JP) LoRa Air Check Logger", ファイルの名称
"version": "0.1.1", ソフトウェアバージョン
"keywords": "ESP32 , LoRa/E220-900T22S , GPS/E108-GN2 , 7SEG-LED(74HC595) , SDCardModule , BatteryCharger", 本機器の搭載モジュールなど
"Device No." : "0001", 機器ID番号
"LoRa_Configuration": "E220-900T22S(JP)", LoRa 名称
"bw": "125", bw設定値
"sf": " 9", sf設定値
"subpacket_size": " 32", 送信パケットサイズ
"transmitting_power": "13", 送信出力電力
"wor_cycle": "3000", WoRサイクル
"encryption_key": "0x0000", 暗号化キー
"send_interval": " 7" 送信インターバル
},
"features": [ プロット用スクリプトの開始
{ アクセスポイントからのビーコンを受信したとき、および受信信号なしの場合の地図プロット、1ポイント用スクリプトのスタート
"type": "Feature",
"properties": {
"Time & Date": "04:41:49 2022-12-04", 時間、日付(UTC時刻)
"Counter": "2970", アクセスポイントからのビーコンパケットのシリアル番号(累積番号:1~16,777,215)
"AccessPointID": "1234", アクセスポイントのID
"AccessPointAddress": "0000", アクセスポイントのアドレス
"RSSI": "", RSSI値
"WoR": "OFF", WoR、ONあるいはOFF
"marker-color": "#D6D6D6", マーカーの色指定
"marker-size": "small", マーカーの大きさ(smallのみ)
"marker-symbol": "" マーカーシンボル(形):geojson.ioのデフォルト
},
"geometry": {
"type": "Point",
"coordinates": [
135.794181, GPS ポジション:東経
34.730513 GPS ポジション:北緯
]
}
}, 1プロット用スクリプトのエンド
{ 次の1プロット用スクリプト
:
:
} 1プロット用スクリプト終端
] 全プロット用スクリプトの終端
} ログファイルの終端
7セグメントLEDの表示種
デバイスでのRSSI値表示 | |
アクセスポイントでのRSSI値表示 右端のドットがアクセスポイントを示します。 |
|
デバイス用モニタモードの表示。赤丸印の部分が点滅します。 | |
デバイス用モニタモードの表示。 赤丸印の部分が点滅し、赤丸印の下部2点はモニタをするデバイスのID最下2ビットを表します。 この場合、”01” | |
デバイス用モニタモードの表示。 赤丸印の部分が点滅し、赤丸印の下部2点はモニタをするデバイスのID最下2ビットを表します。 この場合、”10” |
|
デバイス用モニタモードの表示。 赤丸印の部分が点滅し、赤丸印の下部2点はモニタをするデバイスのID最下2ビットを表します。 この場合、”11” | |
アクセスポイント用モニタモードの表示。 | |
WoRモード時のデバイスRSSI値表示。 | |
WoRモード時のアクセスポイントRSSI値表示。 | |
WoRモード時のデバイスRSSI値表示のモニタ機での表示。 | |
WoRモード時のアクセスポイントRSSI値表示のモニタ機での表示。 |
※’-’が表示される桁で’-’以外の赤丸印のセグメントは点滅表示です。